リハビリテーション(Rehabilitation)とは、「re(再び)habilis(人間にふさわしい)」状態にするという意味があります。
今までのリハビリテーションは、病気、怪我、老化現象などのさまざまな原因によって生じた心身の障がいに対して、その障がいが元の状態に戻るような訓練を行うことだと考えられがちでした。現在は、障がいを治すだけではなく、障がいを持った人が障がいを持ったままでもより豊かな人生を送ることが出来るよう、支援を行っていくことも重要であるとされています。またそれに加えて、病気や怪我にならないよう予防するために、日頃から生活に運動を取り入れたりすることも大切なリハビリテーションのひとつであると考えております。
当院のリハビリテーションでは、各患者さまに対する身体面、精神面の維持・改善を目指し、自宅復帰や院内においても安心して生活が送れるように動作訓練や環境調整などを行います。
また、外来患者さまへのリハビリも提供しており、それぞれのニーズに合うような支援をしています。
◎自宅復帰に向けてのリハビリ | 生活環境を整える、退院前後の調整をする 生活に関わる動作のリハビリ |
◎身体面・精神面での機能の維持・改善を図る ◎季節に合わせた行事を行いリズムを作る ◎余暇活動の支援をする ◎病棟内で安全・安楽に生活できるように援助する ◎2次的な障がいを予防する |
神経疾患 | 脳梗塞、脳内出血、クモ膜下出血、パーキンソン病、多発性硬化症、慢性硬化血腫など |
整形疾患 | 大腿骨頚部骨折、人工股関節術後、変形性関節症、肩関節周囲炎など |
呼吸器疾患 | 慢性閉塞性疾患、肺結核後遺症など |
内科疾患 | 糖尿病に対する運動療法など |
各科共通 | 病気の治療や術後の安静のために起こる廃用性障害他、嚥下障害に対する摂食嚥下特殊訓練など |
※主な対象は加齢に伴う各疾患を持った方です。 |
当院では作業療法士3名、理学療法士3名でリハビリに当たらせて頂いております。スタッフ同士が協力し合い各部署と連携し、各患者様に対する生活の向上を常に検討しております。